ある日愛犬のポメラニアンの毛が一部分だけ薄くなっているのに気付き、愛犬も歳をとってきたからかな?とそこまで気にしていませんでした。
それからしばらくすると、気付けばかなり毛が薄くなってしまい、これは何かおかしいと思い調べてみると、どうやらポメラニアンはアロペシアXという脱毛症になりやすい犬種であることが判明。
それからサプリメントをあげたり、シャンプーを変えてみたり、動物病院に通ったりと色々なことを試してみましたが、ついに我が家では愛犬の毛が生えてきました!
そこで今回はそんな体験を通して、少しでもアロペシアXで悩んでいる方の力になればいいなと思い、この記事を書くことにしました。
※今回の事例は我が家での成功例であって、すべてのわんちゃんが良くなることを保証するものではありませんので、予めご了承ください。
目次
アロペシアX(ポメハゲ)とは?
アロペシアX(脱毛症X)とは原因不明の脱毛症のことで、毛が生え変わるサイクルが止まってしまい毛が生えてこなくなることで脱毛が起こってしまいます。
またアロペシアXはポメラニアンに多く見られることから【ポメはげ】とも呼ばれています。
痛みや痒みなどを伴わない美容上の問題が大きく、脱毛や肌の色素沈着が見られます。
我が家のポメラニアンもこのアロペシアXになってしまったのですが、どのようにして治療していったかを解説していきたいと思います。
まずR&Uというサプリメントを与えてみる
愛犬の毛が少し薄くなったところで、まず試してみたのがR&Uというサプリメントでした。
R&UはアロペシアXの治療でよくおすすめされているサプリメントです。
ネットで調べてみると、このR&Uがいいとの書き込みが多く見られるので、まずは一度試してみようと思いました。
サプリメントは長く与えてみないと効果がみられない場合が多いので、100粒入りをインターネットで購入。
サプリメントがなくなるまで与え続けたのですが、うちの愛犬には合わなかったのか改善する様子はなく、R&Uは断念しました。
この時の後悔としては、独断でサプリメントを与えるのではなく、やはりもっと早く動物病院で詳しく診てもらうべきだったと思います。
どんな治療をしたのか?
R&Uでの効果がみられず、脱毛も進んでしまっていたので、本格的に動物病院で診てもらうことにしました。
動物病院にすぐに行かなかったのは、アロペシアXの治療が難しいと知り、どの動物病院だと治してもらえそうか分からなかったので、中々決めることができずにいました…。
病院に行ったのは脱毛が始まってから半年後くらいで、色々悩んだ結果ある程度大きな病院だとアロペシアxの治療例もあるだろうと思い、比較的大きな動物病院を選びました。
動物病院では以下の方法で治療を進めていきました。
問診で症状を詳しく説明する
まずは問診を受け、いつからの症状なのか?思い当たる原因はないか?痒みを伴っていないか?などの質問をされました。
血液検査を受ける
次に血液検査を受けました。
アロペシアX以外の他の病気の可能性をなくすため、血液検査を受けます。
愛犬はコレステロール値が少し低かったものの、数値的には正常値の範囲内だったため甲状腺機能の異常ではないということでアロペシアXと診断されました。
サプリメントで様子を見ることに
アロペシアXの場合、決定的な治療法がないとのことで、まずはメラトニンというサプリメントを試してみることになりました。
獣医師の先生いわく、メラトニンはアロペシアXの子に6割ぐらいの改善が見られるそう。
メラトニンとは睡眠を促すホルモンのことで、脳の松果体(しょうかたい)というところで分泌されます。
メラトニンには睡眠の質を高めてくれるほか、抗酸化作用もあるので老化などの防止にも効果を発揮します!
愛犬にメラトニンを与え始めてから1ヶ月後こうなりました。
それまで全く生えてこなかった毛がポツポツと生え始めてきました!
さらに1ヶ月後には毛も伸びてきて、脱毛していた場所もあまり分からないほどになりました!
愛犬にはメラトニンが合っていたのかもしれませんが、すべてのわんちゃんに合った方法とは限らないので、一度動物病院で診てもらうことをおすすめします。
メラトニンのサプリメントはインターネットからも購入することができます。
メラトニンを与える場合は、まず動物病院で相談してから与えるようにしてください。
サプリメントを与える時も用法・容量を必ず守って与えましょう。
必死に治そうとしなくても大丈夫!
アロペシアXは原因不明の脱毛症で、かわいそうな見た目になってしまうのですが、痛みや痒みがあるわけではないので、わんちゃん的には特に気にしていないのかもしれません。
でも脱毛症が進んでくると、散歩中に他の人から「どうしたんですか?」と聞かれたり、「ちゃんと治療してもらえてるのかな?」と思われているような気がしてくることがあります。
愛犬よりも飼い主の方が見た目を気にしてしまうと、愛犬が行きたい場所に連れて行くことも減ってしまったり、人に会わない場所を選ぶようになってしまったりと、愛犬に悲しい思いをさせてしまうと思ったので、脱毛症であることをあまり気にしないように心掛けていました。
見た目が気になるのであれば、最近だと可愛い犬服もいっぱいあるので、着せてあげるのもいいかと思います。
とにかく病気だからと考えすぎるのではなく、愛犬が喜んでくれる普段の生活を送りながら最善の治療法を見つけていくといいでしょう!
まとめ
アロペシアXとは原因不明の脱毛症のことで、ポメラニアンに多いことからポメハゲとも呼ばれています。
我が家のポメラニアンもアロペシアXになってしまい、色々な治療を試してみました。
結果的に言えることは、やはり一度動物病院で診てもらってアロペシアX以外の病気の可能性をなくして最善の治療方法を見つけていくことが必要だと感じました。
我が家の愛犬にはメラトニンでの治療法が合ったいましたが、それぞれのわんちゃんに合った治療法を見つけてあげることが大切です。
またアロペシアXになったからといって、愛犬が行きたい所に連れて行くのをためらうこともストレスを溜めてしまう可能性があるので避けたいところ。
あまり考えすぎずに気長に治療を行っていくといいのかもしれません!