ペットカメラにおいての画質や画素数の違いをご存知でしょうか?
画素数と言えば、デジタルカメラや一眼レフカメラ等でご存知の方も多く、画素数が高ければ画質も良くなると思われる方も多いはず。
画素数が高ければ、より細かい映像を見ることができるので、画質が良くなるというのも間違いではありません。
ですが、画素数とは画質を決める1つの要素であって、画素数が高いほど画質がいいとは限らないのです。
では、実際にペットカメラを選ぶ時はどんなものを選べばいいの?と思われる方も多いことでしょう。
そこで今回は、ペットカメラにおいての画質や画素数について分かりやすく解説していきたいと思います。
これからペットカメラを買いたいと思っている方にもおすすめの内容ですので、是非参考にしてみてください!
目次
ペットカメラの画質とは?
そもそも画質というのは、スマホやテレビなどのモニターを通して見た画像(映像)の質のこと。
画像(映像)の解像度や、色合い、コントラストなどの様々な要素によって決まります。
ペットカメラの画素数も、画質を決める1つの要素というわけなんです。
また、画質には具体的な基準はなく、人の目で判断したものなので、最終的には自分が綺麗だと思う画像(映像)が、いい画質だと言えるでしょう。
ペットカメラの画素数とは?
画素数とは、画像を構成する画素(ピクセル)の数のこと。
例えば、約200万画素のペットカメラで撮影した画像だと、横1920個×縦1080個= 2,073,600個の細かい点で表現された画像ということになります。
このように画素数が高くなるほど、画像を細かく表現することができるので、より鮮明な映像を見ることができます。
スマホ・タブレットの画面解像度も大事!
ペットカメラの映像を見るためのスマホやタブレット端末にも、画質を決める要素である「画面解像度」があることをご存知でしょうか?
画面解像度とは、ディスプレイで表現できる総画素数のこと。
スマホやタブレット端末の画面には、はじめから表現できる画素数が決まっていて、それ以上の画素数の画像や映像は、フルに表現することができないのです。
例えば、画面が大きいiphone8 plus なら、画面解像度は1920×1080の約200万画素です。
通常のiphone8だと画面解像度は1334×750で約100万画素となります。
つまり、通常のiphone8では、ディスプレイ自体の解像度が100万画素しかないため、一般的なペットカメラの画素数である200万画素の映像をフルに見ることはできない、ということになります。
そのような場合は、200万画素の映像を間引いた状態で100万画素のディスプレイに表示します。
ということは、いくらペットカメラの画素数が高くても、表示する端末のディスプレイの解像度が低ければ、活かしきることができないというわけなんです。
とはいえ、ペットカメラの画素数が高ければ、それだけ細かい映像が見られるのも事実。
その例として、こちらの画像をご覧いただきたいと思います。
こちらは、ペットカメラで撮影した
- 1080p(約200万画素)
- 720p(約100万画素)
の画像を、iphone7(解像度1334×750・約100万画素)に表示して、さらにスクリーンショットで撮影しなおした画像です。
スクリーンショットで撮影しているため、画像のサイズはどちらも同じ約100万画素となり、単純にスマホで見た時の画像と同じような見え方になっています。
1080pの画像は、画素数が間引いて表示されてるとはいえ、720pと比べても若干詳細に表示されているのがお分かりいただけるかと思います。
この結果からも分かるように、「解像度1334×750・約100万画素」のスマホに、解像度以上の画像(映像)を表示すると、若干ではあるものの、より詳細に表示されるということがお分かりいただけるかと思います。
より画素数の高いカメラの方が、画像(映像)を鮮明に映すことができるが、表示するディスプレイの画面解像度が対応していないと、あまり活かしきることができない。
なぜペットカメラには200万画素が多い?
上記でご紹介した理由を踏まえると、ペットカメラに200万画素が多いことも、うなずけると思います。
実際にペットカメラの映像を外出先で見る際に使う端末は、スマートフォンだと思いますが、その多くはまだ200万画素の映像でも十分だからです。
その例として、日本で人気の高いiPhoneの解像度を見てみましょう。
モデル | 画面解像度 | 画素数 | 画面サイズ(インチ) |
iPhone 11 Pro Max/XS Max | 1242×2688 | 3,338,496 | 6.5 |
iPhone 11 Pro/X/XS | 1125×2436 | 2,740,500 | 5.8 |
iPhone 8/7/6/6s Plus | 1080×1920 | 2,073,600 | 5.5 |
iPhone 11/XR | 828×1792 | 1,483,776 | 6.1 |
iPhone 8/7/6/6s | 750×1334 | 1,000,500 | 4.7 |
iPhone SE(第2世代) | 750×1334 | 1,000,500 | 4.7 |
iPhone5/5S/5c/SE | 640×1136 | 727,040 | 4 |
iPhone4/4S | 640×960 | 614,400 | 3.5 |
iPhone3G/3GS | 320×480 | 153,600 | 3.5 |
※表は解像度順に表示しています。
このように、解像度が200万画素以上のものは、まだ意外と多くなく、最新の上位機種くらいのものでないと、それ以上の映像を見ることはできません。
とはいえ、もうすでに解像度が高いスマホは続々と登場しているので、今後はもっと画素数の高いペットカメラも発売され始めてくることでしょう!
どんなカメラを選べばいい?
では実際に購入する際は、どんなペットカメラを選べばいいのでしょうか?
最近のペットカメラは約200万画素のものが主流ですので、そのくらいの性能のカメラを購入すれば十分だと思います。
もしご自身のスマホやタブレットがそれ以上の画質にも対応しているのであれば、もっと画素数の高いカメラを購入されるのもいいでしょう。
ただし、画素数が高くなると、その分値段も上がる傾向がありますので、よく検討して購入するようにしましょう。
ペットカメラの選び方について詳しく知りたい方は、こちらの記事でご紹介していますので、参考にしてみてください!
また、高画質のペットカメラを見るには、デメリットもありますので解説していきたいと思います。
画質でデータ通信量が変わるので注意!
ペットカメラの映像を高画質で見る場合、画質と比例してデータ通信量も多くなります。
以前検証したデータでは、1080p・約200万画素の映像を5分間見た時のデータ通信量は、47.9MB。
720p・約100万画素の映像を5分間見た時のデータ通信量は、32.6MBという結果でした。
このように、見る映像によってデータ通信量は多くなるので注意が必要です。
また、ご自宅にペットカメラを設置しているのであれば、ご自宅のWiFi環境によっては、映像が途切れやすくなる可能性も高くなりますし、スマホやタブレットにデータ制限があれば、より早くデータを使ってしまうので、それも踏まえてどのペットカメラにするか検討するようにしてください。
ペットカメラのデータ通信量について詳しく知りたい方は、こちらの記事でもご紹介していますので参考にしてみてください!
まとめ
ペットカメラの画質と画素数の関係についてお分かりいただけましたでしょうか?
画素数が高くなると、より鮮明な映像を見ることができますが、それに伴ってスマホやタブレットのディスプレイの解像度も高くなければ、綺麗な映像を無駄にしてしまうことにもなります。
また、画質が良い映像を見た場合は、それに比例してデータ通信量も多くなるので注意してくださいね。
最近では様々な画質のペットカメラが発売されていますので、ご自分の環境に合ったものを選ぶといいでしょう!
みなさんも最適なペットカメラを選んで、大切なペットの様子を見守ってあげてみてはいかがでしょうか?