愛犬がずっと咳をしていて苦しそうにしていたりしませんか?
咳が続く原因の一つに「気管虚脱」という病気の可能性があります。
実際に動物病院で気管虚脱と診断され、ショックを受けた方もいらっしゃることでしょう。
そんな私も、以前に愛犬が気管虚脱と診断されて、とても大きなショックを受けました。
気管虚脱は自然に治ることがない病気とされているため、一度診断されると、とても不安な気持ちになってしまうのも無理はありません。
そこで今回は、そんな犬の気管虚脱について詳しくご紹介していきたいと思います。
実際に気管虚脱になった愛犬を飼っている私が、愛犬のためにしてあげられたことも書きたいと思いますので、これから治療を始めるという方や、気管虚脱になった愛犬のために少しでもしてあげられることがないか悩んでいる方も是非参考にされてみてください!
目次
気管虚脱とは?
気管虚脱とは本来は筒状であるはずの気管が何らかの原因でつぶれてしまい、呼吸が十分にできなくなってしまう病気です。
初めは軽い咳が見られますが、症状が悪化してくるとガーガーとアヒルのような苦しそうな呼吸をするようになります。
気管虚脱には程度があり、症状が見られないような軽いものから、末期になると気管がほとんど潰れて呼吸ができなくなり、最悪の場合死に至るといったこともあります。
気管虚脱になりやすい犬種としてはヨークシャー・テリアやポメラニアン、トイプードルやチワワといった小型犬に多く見られるようです。
原因ははっきりしておらず、自然に治癒することはないので、咳が続くような症状が出たら早めに病院に行くことが大切です。
気管虚脱の愛犬のためにした5つのこと
それでは実際に、私が気管虚脱の愛犬のためにしてあげられた5つのことをご紹介していきたいと思います。
首輪をやめてハーネスに
これは気管虚脱の子にしてあげられることとしては基本的な事ですが、やはり普段から気管を圧迫させないように気をつけることが大切です。
わんちゃんを散歩させる時に引っ張らせないようにすることにも気をつけたいところです。
実際にやっているしつけ方法としては、わんちゃんが引っ張ってきたらその場で止まって、わんちゃん自身には主導権がないように思わせます。
またわんちゃんが止まらないような場合でも、飼い主さんが立ち止まって逆の方向に歩き出してみることを試してみるのもいいでしょう。
わんちゃんが、ちゃんと立ち止まってペースを合わせてくれたら、褒めてあげるのも忘れないであげてください!
私の場合は、このしつけ方法を取り入れてから愛犬の引っ張りがなくなり、散歩時の気管への負担が減ったように感じます!
気管虚脱の原因の一つは首輪による締め付けとも言われているので、まだやっていない方は是非試してみてください。
首輪からハーネスに変える場合は、気管を圧迫しないように考えられたハーネスなどもおすすめです。
おすすめのハーネスPerros ペルロス
気管虚脱のわんちゃんにおすすめしたいハーネスは【Perros ペルロス】です!
ペルロスは犬の骨格や行動を徹底的に研究し作られたイタリア製のドッグハーネス。
気管虚脱はもちろんのこと、散歩時のわんちゃんの体への負担を減らせるように考えて作られているので、他のハーネスよりも安心して使用することができます!
またリードを付ける金具が背中の方にあるのもポイントが高く、引っ張った時の負担を分散する設計となっているのも特徴です。
ペルロスハーネスについて詳しく知りたい方は、こちらの記事でご紹介していますので参考にしてみてください!
気管虚脱を予防するためにも、早めの対策が大事ですので、まだ首輪を使っている方は是非ハーネスを検討してみてください!
獣医師・ドッグトレーナー推奨、犬の体に優しい【PERROS】ペルロスハーネス
抱っこする時は気管を圧迫しない
気管虚脱の子にとって人に抱っこされるのは、あまり良くないです。
抱っこすることによって少なからず気管は圧迫されてしまうため、気管虚脱の症状が出やすくなります。
我が家の愛犬も足を洗う時や、歯磨きをした時などに抱っこをするのですが、下におろす際に結構な割合で咳をします。
抱っこされているわんちゃんは、想像以上に苦しい思いをしているかもしれませんし、それが続けばわんちゃんにとって確実に悪い方向に向かうので、我が家ではあまり抱っこをしないように気をつけています。
とはいえ、抱っこをしないといけない場面は必ずあると思うので、抱っこをする際には気管を圧迫しないように足から抱えるなどして、気をつけてあげるといいでしょう。
ネブライザーを購入した
ネブライザー(吸入器)とは、薬を霧状にして気管や肺に直接薬を送る機械のことです。
ネブライザーは少量の薬液を気管や肺に直接送ることができるので、全身性の副作用のリスクが少なくなり、効率的に吸入できるのが特徴です。
動物病院でも咳が出る際の治療で使用することがありますが、ネブライザーのために毎回通うのも大変だと思います。
そのような場合は獣医師に相談し、ネブライザーを自分で購入することも可能です。
一度ネブライザーを購入し薬を処方してもらえば、毎日のネブライザーのための通院も必要ありませんし、何よりご家庭でできるので、飼い主さんとわんちゃんの負担も軽減できるかなと思います。
薬液は動物病院で処方してもらうしかありませんが、親切な病院であれば用法や用量まで詳しく教えてくれるところもあります。
ネブライザーのおすすめは、新鋭工業が販売している「コンフォートオアシス KU-200」
我が家でも使用しているネブライザーなのですが、薬液の噴霧量が多く、薬液カップの容量も多いので、わんちゃんに使うには十分な性能です。
ネブライザーを嫌がるわんちゃんには、衣装ケースのような箱にわんちゃんを入れて行うことがおすすめなのですが、その場合ある程度の噴霧量が必要なので、コンフォートオアシスのような比較的性能が良いものを買っておくと安心です。
またコンフォートオアシスは、ペットを飼っている方からの支持も厚く、動物病院でも使用されているので是非おすすめしたい商品です!
サプリメントをあげた
気管虚脱のわんちゃんを飼っている飼い主さんは、普段から健康維持のためにサプリメントを与えているという方が多く、私自身も参考にしてみました。
気管虚脱は、気管のまわりにある軟骨が弱くなることも原因の1つと考えられているので、軟骨にいい成分が入ったサプリメントを与えてみるのもいいかと思います。
おすすめは「パンフェノン」というサプリメントで、軟骨にいい成分が入っているのかは分かりませんが、気管虚脱の子に飲ませるサプリメントとしては比較的メジャーなものです。
効果があるかどうかはわんちゃん次第なのですが、パンフェノンを与える以前の我が家では、夜中に咳をしてわんちゃんが眠れないこともありましたが、パンフェノンを与えるようになってからは、比較的咳の回数も減ったように感じます。
パンフェノンはネット上でのレビューもポジティブな意見が多く、是非試してみてほしい商品です!
サプリメントは数多くありますし、わんちゃんにとってどのサプリメントいいかは与えてみないと分かりませんので、これからも色々と試してみようと思います。
気管虚脱におすすめのサプリメントについては、こちらの記事でもご紹介していますので参考にしてみてください!
ペットカメラを設置した
我が家では愛犬を留守番させる時など、一緒にいられない時でも見守ることができるように、ペットカメラを設置しています。
外出中に愛犬が体調を悪そうにしていたりなど、ちょっとした異常にも気付くことができるので、あるのと無いのでは安心感が違いますし、今では手放せないほどの便利なアイテムです。
わんちゃんを留守番させる機会は誰にでもあると思いますので、ペットカメラがあると出先でも安心して見守ることができますよ!
ペットカメラについて詳しく知りたい方は、こちらの記事でご紹介していますので、ぜひ参考にされてみてください。
これからしてあげたいこと
気管虚脱の愛犬のために、これからしてあげたいと思っていることもご紹介したいと思います。
酸素室を購入する
酸素室とは機械で酸素を作り出した空間で、中にわんちゃんを入れることで呼吸が楽にできるものです。
我が家の愛犬が気管虚脱になった時は動物病院で入院し、治療を受けた際に酸素室で過ごしていました。
やはり気管が狭くなってしまって呼吸が苦しい時には、人工的な酸素室で過ごした方が楽なのは、わんちゃんも同じのようです。
これからもっと歳をとり、気管虚脱が酷くなった場合は酸素室を購入して、夜の間だけでも酸素室で過ごさせることも考えています。
とはいえ、自宅に酸素室を作るには結構な費用がかかりますので、それを踏まえた上で購入する必要があるか、じっくり検討してみようと思います。
酷くなったら手術も検討する
近年の技術をもってすれば、気管虚脱で潰れてしまった気管は、手術で治すことも可能だそう。
もし気管虚脱が今より酷くなって、薬だけでは難しいと判断した場合は、手術を受けさせることも検討しています。
しかし、わんちゃんが手術を受ける場合、多額の費用がかかるのは皆さんもご存知でしょう。
いつかくるかもしれない最悪の事態に備えて、今から準備しておくことが大切だと思います。
早めに保険に入っておくことが大切
愛犬が気管虚脱になってしまうと、通院するだけでも結構なお金が掛かってしまいます…。
そのようなことにならないためにも、ペット保険に加入しておくのがおすすめです!
とはいえ、気管虚脱になってしまってから保険に加入しても、既往歴による保険金は請求することができないので、早めにペット保険に加入しておくことが大切です。
愛犬が気管虚脱になってからは、私自身もペット保険にかなり助けられたので、入っててよかったと心から思います!
ペット保険は気管虚脱以外の病気になったとしても使える可能性がありますので、1度検討されてみるのもいいかと思います。
まとめ
気管虚脱は本来筒状であるはずの気管が潰れてしまい、呼吸が十分にできなくなってしまう病気のことで、発症する原因は未だはっきりと分かっていません。
初めは軽い咳でも、何もしなければ悪くなっていく一方なので、咳が出るようであれば早めに病院で診てもらうことが大切です。
すべてのわんちゃんに効果があるかは分かりませんが、気管虚脱の愛犬のために私がやっていることをまとめると
- 首輪をやめてハーネスにする
- 抱っこするときは気管を圧迫しない
- ネブライザーを使う
- サプリメントを与える
- ペットカメラを設置した
です。またペット保険に入っていると病院代の心配が軽減し、何かあったとき、ためらわずに病院に連れていくことができるので、愛犬のためにも加入しておくことをおすすめしたいです。
これら以外にもしてあげられることはたくさんあると思いますので、いろいろ試してみて、わんちゃんが少しでも良くなる方法を見つけてあげてみてはいかがでしょうか?